組織間連携を促進する創意工夫の探索 - 和歌山県内DMO調査のアクションリサーチをきっかけに-
公開日 2023年08月10日
和歌山大学国際観光学研究センター(CTR)研究員である八島 雄士教授(観光学部)の研究ノートが学術誌「余暇ツーリズム学会誌」に掲載されました。
論文タイトル
組織間連携を促進する創意工夫の探索 - 和歌山県内DMO調査のアクションリサーチをきっかけに-
著者
八島 雄士(和歌山大学観光学部)
書誌事項
余暇ツーリズム学会誌 第10号
掲載ページ:111-116
余暇ツーリズム学会:http://www.leisure-tourism.com/library/
要旨
本論文は、Ritchie & Crouch(2003)で提示されたSteps to Destination Success(StDS)に着目し、日本における観光目的地の組織間連携を促進する創意工夫を探索的に議論する。具体的には、「和歌山県内DMO調査」の計画立案および報告書作成に筆者が直接に関わるアクションリサーチを行なった。その結果、紀の川フルーツ観光局 を対象に、事務局の立場でSWOTの期間比較から見た管理可能性の整理、イノベーションの5つの要素による分類を経て、経営課題の整理表が完成し、StDSを基礎とする観光サービスの視座から考察した。結果として、第 1 に、管理可能性の観点を議論に追加することで、観光地運営における議論対象の混乱を回避できること、第2に、当該整理表がStDSにおける資源の利活用可能性における方法の具体化に役立つこと、第3に、長期的視野での検討が、困難と思われる課題の解決方向性を導き出すことが分かった。
キーワード
組織間連携、Destination Management Organization(DMO)、SWOT分析、観光サービス
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国際観光学研究センター