【開催レポート】【9月18日】第115回浪切サロン 「思春期をどうみる?どう接する?
公開日 2019年09月30日
【概要】
和歌山大学保健センター副センター長で精神科医の岩谷潤先生にお話いただいた。
同センター保健師の岡本千穂先生にもご協力いただいた。
今回は、講義に加えて2回のグループワーク(4~5人で1グループ)とグループごとの発表を行った。
初めに、精神疾患を持つ患者数や精神科医の仕事などについて話された。そして、参加者自身が思春期だった当事を思い出すために、思春期で思いつく小説や映画、エピソードなどの紹介があった。1回目のグループワークでは、『思春期のワタシが当事オトナに対してとっていた態度』、『思春期の子どもに対して「やるやん」と思ったこと』について、グループ内で話し合った。
2回目のグループワークの前に、先生のお話とエピソードの紹介があった。子どもは親がイライラしているところを見ており、とても敏感に感じているということ、気まずさや恥ずかしさ、もどかしさや窮屈さをどう伝えたらいいかわからないところから反抗心につながると話された。2回目のグループワークでは、『思春期のワタシが当事オトナの言動でうれしかったこと』、『思春期の子どもに何かうまく伝わった瞬間』について話し合い、最後にグループごとに発表をした。
サロンの最後には、子どもたちの居場所づくりやさまざまな取り組みをしているところの紹介があった。岩谷先生は講義の間、参加者のリアクションをみたり、うしろの席まで気を配られたりしていた。「子どももいびつ。大人もいびつ。魔法の言葉はない」「お互いに考えている。それが伝わり、変わる」と話されたことが印象に残っている。
【参加者 47名】
【参加者の声(アンケートより)】
- 聞く講演会も良いが、グループワークでいろんな人と話せて楽しく学べたことが大変良かった。
- グループワークの中で自ら考えることで自分の考えが深まった。他の人の話で気づけることも多くあった。
- 自分の思春期を思い返すと同時に他の方の境遇思いを聞けた。
- いろんな角度から思春期について考えることができた。
- 講師の先生のレジュメがあるとよりよかった。もう少し詳しく講演してもらいたかった。
- 思春期の子育てで悩んでいるお母さんが交流できる機会にもなったのでよかった。
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子育ても、教育も本当に難しい。
精神科医としての仕事のなかで、多くの患者さん(主として10代後半から90代まで、ですが)やその家族と出会う機会がありますが、いまも思春期との接し方は難しいと感じます。
しかし、うまく行きにくく、正解もないときにこそ、あきらめるのではなく、渦中の思春期さんに敬意を持ち、思いや行動を共有し、なにを目指すのかをともに話し合えるなら、それを出発点にできます。問題が複雑な時ほど、シンプルに考えることが大切になります。
当日はグループワークも交えながら、話をさせていただく予定です。
話題提供者は、和歌山大学保健センター副センター長で精神科医の岩谷 潤先生、同保健センターで保健師をされている岡本 千穂先生です。
日時 9月18日水曜日 午後7時から8時30分
場所 岸和田市立浪切ホール1階 多目的ホール
今回は氏名?住所?連絡先?職業(保護者?学校関係者?その他)を明記の上、下記までお申し込みください。
【申し込み先】
- 和歌山大学岸和田サテライト 岸和田市港緑町1-1 浪切ホール2階
- 電話とファックス 072-433-0875
- 電子メール kishiwadastaff[at]ml.wakayama-u.ac.jp ? ?[at]を@に変えてご送信下さい