紀伊半島における災害対応力の強化 -災害発生メカニズムの解明-
平成23年台風12号による紀伊半島大水害および平成24年九州北部豪雨災害などはこれまでの豪雨災害対策を根本から見直すきっかけとなりました。これからの豪雨災害への対応はこれまでの想定を超える可能性を認識しておくことが大切です。また、災害対応をより実効あるものとするためには、ハード対策とソフト対策を有機的に結び付けることが重要です。そこで、本研究では平成23年台風12号による豪雨災害(土砂災害、洪水)に関する調査研究(地盤?地質調査や数値解析など)を実施して災害の実態を明らかにするとともに、紀伊半島の豪雨災害特性や耐災性を評価することを目指しています。さらに、紀伊半島のように山間部が多く海岸線が長い地域に適した防災技術の開発や災害に強いまちづくり(防災?減災計画)の検討も進め、リスクマネジメントの観点から地域の豪雨災害対応力の強化を目指しています。