吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー_亚洲通官网_现金网游戏-【娱乐平台】

優秀発表賞:本信敏学さん(大学院2年)

論文名:「実空間の点群情報を用いた空間接続表現手法の提案」

学会名等:情報処理学会第112回GN研究会

受賞日:2021年 1月26日

関連サイト:https://www.ipsj.or.jp/award/taikaigakusei.html#anc1

  • 論文の概要
    • 近年,AR/VR市場はコンシューマ向けのエンターテイメント用途と企業向けの教育や訓練用途などがともに拡大している. 一部の企業では,働き方改革を推進するために,VRを使ったテレワークなどに対する期待が高まっている. VR会議は,複数の地点にいる人々が一つの仮想空間に集まってコミュニケーションすることを可能にした. また最近ではビデオチャットが普及し,複数の遠隔地間にいる人との対話が容易となった. しかし,ビデオチャットは対面環境と比べて,対話相手に心理的な距離感を生じさせる問題がある. そこで本研究では,仮想空間内で遠隔地間の実空間の点群情報を表示する遠隔インタラクションシステムを提案する. 提案手法は,片方の実空間を共有する表現や一つの仮想空間に集まる表現ではなく,相互空間をつなぐ表現である. 我々は,遠隔地同士のインタラクションにおいて,人の身体情報以外に互いの周辺環境の情報も重要だと考えている. そこで,身体映像だけでなく部屋内の状況も共有のために,空間接続表現と空間移動表現を実装し,評価実験を行った. 実験結果から,提案手法は同室感や空間連結感などを向上し,より対面環境に近づけたインタラクションが可能であることが分かった. また,ユーザの身体映像に加えて,周辺環境の情報が遠隔インタラクションにおいて重要であることを確認した.
  • 発表時のスライド
  • 発表時のスライド