専攻:数学/算数
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小学校から高校までの間に「算数」や「数学」を学んだ人の中には, 公式や解法を覚えて, 与えられた問題を解くのが「算数」,「数学」であるという印象を持っている人が少なくないように思われます。決まったことを決まった手順で出来るということはもちろん大事なことですが, 様々な未知の問題の本質にある共通部分を見抜いて抽象化し, 論理的思考を積み重ねて普遍的な新しい結論を導き出すという思考活動こそが数学の本質です。有名な公式や解法などは過去のそのような数学的活動の結果の一部に過ぎず, 数学は今も発展を続けている学問分野です。このような数学の本質を理解し, 生徒に伝える力を持つことが算数や数学を教えるためには重要だと考えられます。
数学教育領域では, 数理的な物の見方と論理的な思考力を備えた学校教員の養成を目指します。初等教育コースの算数科教育専攻では, 算数に強い小学校教員(初等教育エキスパートプログラム), 小学校算数?中学校数学の双方を見通す力を持った小学校教員や中学校の数学教員(小中連携プログラム)を育成し, 中等教育コースの数学科教育専攻では, 数学の高度な専門性を持ち合わせた中学校教員を育成します。将来の進路としては小学校?中学校教員はもちろんのこと, 高校の数学教員も視野に入れることができます。