社会インフォマティクス学環の学生に、学環を選んだ理由や学環で取り組んでいることについて伺いました。
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今福 温愛さん(2023年入学) |
谷口 未紗さん(2023年入学) |
中村 英慎さん(2023年入学) |
森脇 蒼誠さん(2023年入学) |
山本 悠冬さん(2023年入学) |
今福 温愛さん(2023年入学)
1.社会インフォマティクス学環を選んだ理由について教えてください。
国公立も私立も専門も関係なく自宅から通えるあらゆる大学を調べ、1番惹かれたのが社会インフォマティクス学環でした。私は文系なのですが、情報学に少し興味があったのと、理系科目の勉強ができるというのが魅力的でした。
また、大学では自分の得意分野を伸ばしたいというより、今まで触れたことのない勉強がしたかったため新設の社会インフォマティクス学環を選びました。
2.和歌山大学社会インフォマティクス学環での学びについて。印象に残った講義を教えてください。
「プログラミングとアルゴリズム入門」と「データサイエンス入門」、「情報処理」といったプログラミング関係の講義が強く印象に残っています。慣れないうちは理解するのも一苦労で、こんなレポート提出していいのかと毎回思っていました。どれだけ時間をかけて考えても進まないというのが最初は苦痛でした。ですが今ではプログラミングする際の考え方がなんとなく分かってきて、友達とも相談しながら気楽にやっています。入学当初と現在で、授業の受け方が1番変わったのが上記の講義なので、とても印象に残っています。
3.現在関心を持って取り組んでいることは何ですか。
プログラミングです。時間もストレスもとてもかかりますが、その分感じる達成感は大きいです。正直なところ私はプログラミング向いていないなと感じることは多々ありますが、それでもできるようになりたいので頑張っています。できたときは嬉しいですし、不向きだからといって諦めるのは悔しいので。
少し趣旨が変わるかもしれませんが、授業以外では自分の将来についてよく考えています。「和歌山トップ企業経営論」という講義で人生設計について考えるのですが、どういう進路に進みたいのかはっきりせずよく不安になります。大学生になってから色々なことを学び、将来の選択肢がどんどん増え、正解が分からず悩んでいます。なので今は講義や課題、部活動で妥協せず満足いくまでやることに取り組んでいます。
4.和歌山大学社会インフォマティクス学環の魅力は何ですか。
選択肢が多く、自由なところです。私は文系ですが、せっかく大学受験まで数学を頑張ったのだから何かに生かしたいと思っていました。この学環では文系でも数学を勉強することができ、自分の引き出しを増やすことができます。そして幅広く学んでから専攻を決めることができるので、将来やりたいことがまだ決まっていない私のような方でも、納得のいく進路を選択できると思います。また学環の先生方は親身になって相談に乗ってくださるので、非常に心強いです。
5.受験生へのメッセージをお願いします。
やりたいことが見つからない、色々なことに興味があるというのは当然だと思います。
将来の夢を決めた友達を見て、焦る気持ちも、モチベーションがなく勉強が捗らないのもよく分かります。自分のペースで進めば良いと思います。毎日10時間勉強する人もいますが、6時間が限界な私のような人もいます。受験生の皆さんが後悔のない選択ができるよう願っております。学環の一期生は賢くて、尊敬できる方ばかりで、本当に学環にして良かったなと思っています。
谷口 未紗さん(2023年入学)
1.社会インフォマティクス学環を選んだ理由について教えてください。
もともとは家から通える大学に通いたいと思っていたため、和歌山大学は志望校の1つでした。しかし、社会インフォマティクス学環があるということは高校3年の12月頃までは知りませんでした。その頃に先生からこの学環のことを教えてもらい、経済学部?観光学部?システム工学部が連携し合いながら分野横断的な教育をするというところがとても魅力的に感じました。そのため、自分に合う学部だと感じ、志望校にすることにしました。高校生の時は理系でしたが数学や物理、化学といった理系科目が得意というわけでもなく、また文系科目が得意というわけでもありませんでした。
そのため、得意不得意があまりはっきりしていなかったことを活かして、幅広い分野を大学で学ぶことで、将来の職業を考えるときに選択肢が広がると感じました。また、社会インフォマティクス学環は今までになかった形の大学組織で新しい挑戦が出来ると思い、和歌山大学の社会インフォマティクス学環を選びました。
2.和歌山大学社会インフォマティクス学環での学びについて。印象に残った講義を教えてください。
一番印象に残った講義は「和歌山企業トップ経営論」です。この講義は学部?学年関係なく受けることが出来るのですが、和歌山に企業がある社長や取締役の方をお招きして様々なお話を聞く講義です。その中でも特に、社長の方々の考えや生き方を直接聞くことが出来るため、自分自身の考えの幅が広がる機会になり、とても面白い講義です。また、今までは和歌山の企業と言ってもあまり思いつくところはない程でした。しかし、まだ多くの人には知られていなくても生活する上で必要不可欠なものを作っている企業などが和歌山にもあるということを知ることが出来るきっかけになり、とても印象に残る講義でした。
3.現在関心を持って取り組んでいることは何ですか。
まだ取り組めていることはないですが、和歌山県の地方自治や産業に関わることができる仕事に就きたいと考えているため、地域に密着した講義を受けたり、活動に参加したりしようと考えています。また、社会インフォマティクス学環で主に学んでいる統計学や情報管理を活かせることができる仕事にも興味があるため、講義以外でもデータサイエンスや情報処理の勉強を進んで取り組んでいきたいと思っています。
4.和歌山大学社会インフォマティクス学環の魅力は何ですか。
理系?文系関係なく幅広い考えを持った人が集まった学環であるため、日々友達から学ぶことが多いところが一番の魅力だと思います。また、1学年の人数が少ないため、ほとんど全員の顔を覚えることが出来るのも良いところだと思います。社会インフォマティクス学環は分野横断的な教育をしているため、他の学部の人と一緒に授業を受ける機会も多いです。他学部の人と関わることが出来ることも魅力だと思います。
5.受験生へのメッセージをお願いします。
将来したいことを実現するためには、講義選択も含め自主的に取り組むことが必要になります。そのため、悩むことも増えるかもしれませんが、その分出来るようになることも増えて楽しいこともたくさんあります。入試は大変ですが、それを乗り越えるときっと充実した大学生活を送れると思うので、志望校合格を目指してあと少し頑張ってください。
中村 英慎さん(2023年入学)
1.社会インフォマティクス学環を選んだ理由について教えてください。
社会インフォマティクス学環では統計学と経済学、経営学など2以上の学問を分野横断的に学べるカリキュラムを組んでいます。私はイベントプランナーを志望しており、それにはマーケティングの知見に基づいたデータ分析が必要になると考え、学環を選びました。
2.和歌山大学社会インフォマティクス学環での学びについて。印象に残った講義を教えてください。
社会インフォマティクス学環は2つ以上の学問を学ぶために大学内を縦横無尽に移動し、様々な教室で他学部と専門的な講義を受けます。例えば、「政策科学」では経済学部生とのグループワークをするなど他学部との交流もありとても刺激的です。また、システム工学部の「微積分」と経済学部の「経済数学」では同じ数学でも目指す方向性の違いから考え方や説明が違ってとても面白いです。
3.現在関心を持って取り組んでいることは何ですか。
和歌山大学には、学生自主創造支援部門「クリエ」という部門があります。そこでは、学生が自主的にテーマを設定し、それについて研究、活動することができます。和歌山大学ならではの取り組みで「ソーラーカー」や「映像制作」などの活動があります。その活動の一環としてサウンドクリエーターの活動をしています。
4.和歌山大学社会インフォマティクス学環の魅力は何ですか。
少人数教育なので、学環内の繋がりは他学部より何倍も強いと感じています。昼休憩や空きコマには学環専用スペースに集まって談笑したり、課題をしたりしています。また、サマーキャンプや学環新設記念リレー講演会など様々なイベントも開催していることも魅力です。サマーキャンプでは白浜のクオリティソフトでの職業体験を、講演会では名立たる会社の社長のお話を聞いたり、とても貴重な体験をしています。
5.受験生へのメッセージをお願いします。
社会インフォマティクス学環が第一志望であれば推薦も併せて受けておくことをお勧めしておきます。また、和歌山大学は共通テストの配分がとても高いのでまずは共通テストに専念した方が良いと感じました。社会インフォマティクス学環は新設されたばかりで、私たちもわからないことが多いです。ですが、だからこそいろんな可能性を秘めていると信じています。これから皆さんと新しい居場所を作り出せることを楽しみにしています!
森脇 蒼誠さん(2023年入学)
1.社会インフォマティクス学環を選んだ理由について教えてください。
データサイエンティストを目指すうえで必要なことが学べると考えたため進学を希望しました。実社会を動かすための経済の知識や統計学、データ分析などといった、学部の枠を超えた幅広い知識が学べる文理融合という面にも惹かれました。社会インフォマティクス学環で学びきることにより、広い視座を養えることができると考えています。また、社会インフォマティクス学環は学生数が少ないため、他の学部に比べ、より学環向けの授業があったり、授業のサポートが厚いということも進学を希望した理由です。
2.和歌山大学社会インフォマティクス学環での学びについて。印象に残った講義を教えてください。
印象に残った講義は、「経済数学」です。そこでは経済の基礎知識や、利益計算の原則について学びました。その中で特に印象的だったのは、業種ごとの利益率を見たあと、実際の企業の売上を利益率や回転率などから予測したことです。その講義で計算例として挙げた店の中に、実際に私がバイトとして働いている店が出てきました。そして計算した結果、実際の売上に近い値が出てきたのでとても驚き、面白いと思いました。
3.現在関心を持って取り組んでいることは何ですか。
現在はデータ分析に関心を持っています。そのため、課外活動の1つとして「データ分析クリエ"Hellow World"」というプロジェクトを立ち上げました。将来の目標はデータサイエンティストなので、ここで頑張って力をつけたいと考えています。
4.和歌山大学社会インフォマティクス学環の魅力は何ですか。
社会インフォマティクス学環の魅力は、連携教員15人の研究について聞くことができたり、様々な人の講演を聞くことが出来ることです。この講演は月1回程度の頻度であり、その分多くの人の話を聞くことができます。様々な分野の話を聞いたりすることは、視野を広げるためのきっかけにもなり、それが次に何かチャレンジするためのきっかけにもなります。そのため、様々な人の講演を聞くことが出来ることはとても魅力だと思います。
また、学環ルームという部屋があり、高校のクラスのように仲が良いです。また、学生同士、授業の分からないところを教え合ったりすることがよくあるため、一人で授業につまずくことは少ないことが魅力です。
5.受験生へのメッセージをお願いします。
社会インフォマティクス学環では、現在必要とされている、データを利活用して社会に貢献できるような力が付くカリキュラムがあります。また、この学環は2023年に出来たばかりなので私たちが学環の将来を先導することになります。ぜひ私たちと一緒に和歌山大学社会インフォマティクス学環を形作っていきましょう!
山本 悠冬さん(2023年入学)
1.社会インフォマティクス学環を選んだ理由について教えてください。
志望のきっかけは中学3年生のときに、学校の研修で訪れた大学で、初めて分野横断という概念を知ったことです。私はプランナーを目指しています。プランナーは多種多様な知識から新たなものを創造することが求められます。そのため、私は一つだけの分野にとらわれず複数の分野について幅広く学べる学部を目指そうと考えました。社会インフォマティクス学環は、他学部との繋がりも強いため、学びも交流も一つで完結しないと場所であると思い、社会インフォマティクス学環に進学することを決めました。
2.和歌山大学社会インフォマティクス学環での学びについて。印象に残った講義を教えてください。
印象に残った講義は「微積分」です。高校数学では学ばなかったことや、別の解法を用いていたことを別のアプローチや発展内容で解いていくことに魅了されました。文系学部に進学すれば学べないことを、文理融合だからこそ学べたことは、私にとって大きなことだったと思います。他には、「基礎演習」です。入学したての頃は、先生方がどんな研究をされているのかわからなかったのですが、研究内容の紹介では、どれも興味深いものばかりでした。社会×インフォマティクスでそれぞれどの系統を選ぶのかではなく、どこのゼミ?研究室でお世話になるのか、というもう少し深い部分について考え、大学4年間の見通しを立てる、良い刺激になりました。
3.現在関心を持って取り組んでいることは何ですか。
世界遺産に関する知見に関心を持っています。昔から地理が好きであり、各国の統計データなどを調べたりもしますが、まずは世界遺産を知ることが世界を知る手掛かりになると考えています。
4.和歌山大学社会インフォマティクス学環の魅力は何ですか。
社会インフォマティクス学環の魅力は社会科学系とインフォマティクス系からそれぞれ、1分野を選び専門的な学習ができる点だと考えています。他学部や他大学では、1つの分野以外のことも学ぶこともあると思いますが、一般教養でとどまることも多いと思います。しかし、学環では、2つの分野を融合した学習をすることができます。他分野について、浅くではなく、ある程度深く学べるため、より分野横断的な学習ができます。また、講義も各学部棟に行き来して受けるため、他学部生との交流も増えることも魅力ではないかと考えます。他学部の人と知り合う機会が多いということは、それだけ人脈が広くなり、将来役立つことも多くなると思います。
5.受験生へのメッセージをお願いします。
社会インフォマティクス学環を目指しているみなさん、募集人数が少ない分、入学したいという意志を強くもって、その狭き門を通ってください。倦まず弛まぬ努力と掴み取る意志があれば、きっと道は切り開かれるでしょう。しかし、受験で合格することがゴールではありません。新たな始まりでもあり、人生の通過点に過ぎないです。自分の描く目標に向かって、大学で何をするのかを考えてほしいです。大学生活の間に様々なことに関心を持ち、挑戦して人生を豊かにしてください。そして、自分自身の完結することのない、大きな環を作り上げてください。