カリキュラム?授業紹介
カリキュラム
電気電子工学メジャーでは、提供する科目を(1)数学系科目、(2)電子工学、(3)電磁気学?光学、および(4)計測?信号処理、の4つの群に分けてこれらの分野の知識を系統的に学ぶことができるようにカリキュラムを構成しています。
2年次には理工系分野の学習に欠かすことができない数学の基礎と各分野の導入的な知識を学び、3年次以降のより専門的な科目の習得につなげます。3年次では講義科目に加えて、電気電子工学技術を用いたシステムの働きを実験により学習します。さらに、3年次後期からは、各研究室において各自が選んだテーマについて先端的な勉学を行うとともに、電気電子工学の研究をおこなうための実践的な能力を身につけます。
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開講セメスタ/クォーター | 科目 | |
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3セメスタ | 第1クォーター | [複素解析★]、[ディジタル回路] |
第2クォーター | [電磁気学Ⅰ★]、[フーリエ解析★] | |
セメスタ | [微分?ベクトル解析★]、微分?ベクトル解析演習 | |
4セメスタ | 第3クォーター | 光学★、[電気回路★]、電気回路演習、[電磁気学Ⅱ] |
第4クォーター | [情報処理応用]、[制御工学] | |
5セメスタ | 第1クォーター | ディジタル信号処理、[電子回路Ⅰ] |
第2クォーター | 電子回路Ⅱ、電磁波工学 | |
セメスタ | 電気電子工学実験A★ | |
6セメスタ | 第3クォーター | [計測システム★]、[光電子工学] |
第4クォーター | レーザー工学 | |
セメスタ | 電気電子工学研究実習★、電気電子工学実験B★ |
★:必修科目、☆:選択必修科目、[ ]:メジャー共有科目
授業紹介
電気電子工学メジャーでは、人々の生活や産業を支える情報のセンシングや処理システムを創造できる技術者の育成をめざして、電気電子工学や光工学の基礎と、計測デバイスや計測情報処理などの要素技術、さらにこれらを統合した計測システムについて学びます。
電力をエネルギーとして用いる様々な装置や、電気信号を用いて信号処理を行うコンピュータなどの電子機器の働きは、これらの装置や機器を電気回路の形でモデル化してその性質を調べることによって明確に理解されます。本講義では、抵抗、コンデンサ、コイルなどの各種の素子が導線で接続された電気回路の中をどのように電流が流れるかを解析し、所望の機能を実現する回路を設計するための手法の基礎を学びます。
身の回りにある景色はデジカメで記録することができます。CDやDVDの記録面に光を当てるとさまざまな色に分かれて見えます。ホログラフィという技術を使うと立体的にものを映し出すことができます。これらの現象は光の回折や干渉などのはたらきによるものです。本講義ではこのような物理現象を数式と対応付けながら理解していきます。
日常の中で使われる多くの機器には電子回路が組込まれ、装置やシステムが思いどおりに動くように信号の処理や計算を行っています。本講義では、電子回路の基本素子であるトランジスタの動作原理を学んだ後、トランジスタによって構成される各種の増幅回路のはたらきを理解し、その設計の方法を身につけます。
日常生活で使用される多くの機器には、様々な電子回路、センサが組み込まれており、装置やシステムが思い通りに動くように、温度や電圧といった信号の計測、処理が行われています。この科目では、トランジスタを用いた増幅回路を用いた実験、レンズを用いた分光実験といった電子工学や光工学に関係する実験を通して、計測システムの基礎を習得するとともに、専門科目で習得した知識を応用できる能力を養います。
光や超音波の性質を有効に使うことによって、物の大きさや形、変形、ひずみなどのさまざまな物理量を計測することができます。本講義では、測定したデータから必要な情報を抽出するための画像処理や信号処理の方法を学んだ後、製造物の製品検査や構造物の健全性評価のために用いられる計測システムのしくみとはたらきを理解します。