アジア都市郊外における都市農村一体型計画に関する研究
アジア地域では歴史的にみても、都市に農地が混在することで都市住民は様々な効用を享受してきました。多くの地域で、集落と後背農地の間には、生物資源の循環を通じた相互依存の関係がありました。都市と農地の混在の効用を最大化し、生じる環境問題を最小化するような、都市農村融合戦略が求められています。
本研究では、和歌山?阪南、バンコク、マニラ、天津など、成長段階の異なるアジア各都市の郊外地域を対象とし、以下4点の課題に取り組んでいます。
- 都市郊外農地?緑地の空間分布を、その利用?所有形態も含め解明
- 有機性資源の排出特性とフローを定量的に把握
- 都市郊外農地?緑地における生物資源(特に青果)生産量?搬出フローを調査
- これらの結果を空間解析、資源循環効率を高める都市農村計画のシナリオを提示