長距離サイクリングにおける最適なペース配分
実走調査中
(和歌山市内にて。もうすぐ登り坂です…)
長距離サイクリングの走行パフォーマンスは、乗り手の体力、自転車のタイプや、道路勾配、風速?風向などの環境条件によって左右される。脚力は一朝一夕には向上せず、時間がかかる。高性能な自転車を手に入れるにはお金がかかる。たとえ非力であっても、高級な自転車は買えなくても、工夫して、なんとかして速く走ることはできないだろうか?つまり、お金や脚力のなさを頭で補うことはできないのだろうか。すぐにでも試せるのは、走行ペースの配分具合である。自転車で登り坂を登るときのつらさは、誰もが経験したことがあるだろう。では、このつらい登り坂をがんばって走った方が目的地により速く着くのだろうか。それとも、登り坂でがんばるのは程々にしておいて、続く平坦部分でよりがんばった方がよいのだろうか。本研究の目的は、この疑問を数学的に解き明かすこと、すなわち、登り下りのあるサイクリングで、乗り手の体力は変化しないという条件のもと、目的地への到達時間を最短にする走行ペース配分を数学的に求めることである。実走データを参考にしながら、研究を進めています。