和歌山大学経済学部が和歌山高等商業學校學會時代から受け継いできた貴重書を紹介しています。なお、ここで紹介してある貴重書は当研究所にて閲覧することができます。
和歌山高商パンフレット
和歌山高等商業學校學會からはじめて刊行された書物で、開校記念として開催された特別講演を筆記したものです。1925年に2冊のみ刊行されました。 1925年3月発行の特別号には中島玉吉法學博士、狩野直喜文學博士、河上肇法學博士が、同年8月発行の第一號には堀潮商學士、水島密之亮法學士の講演内容が収載されています。
商學論叢
和歌山高等商業學校學會から1926年1月に創刊、年4回不定期刊行で第2巻第4号(計6冊)まで刊行されました。しかし、商学論叢の題号では法律学、文学等の論文を含めるのに不適当であるとの議が起こり、1928年3月から「内外研究」と改題されました。岩城忠一「二つの社會化綱領」、西島彌太郎「法の變遷の一例として見たるポーランド?マルクの下落問題」など、総勢15人の教官による40の論文と内藤虎次郎文學博士の講演が収載されています。
英吉利文學
商業、経済、法律関係の論文が収載されている「内外研究」に、文学的論文を掲載するのは体裁を失するとの見地から、それとは別に和歌山高等商業學校學會より「英吉利文學」が1928年2月に発行されました。石田憲次「カアライル初期の社会評論」、新里文八郎「The Shepherd’s Calendar」、府川哲雄「Browning:“The Ring and the Book”中の二つの主性格について」が収載されています。
内外研究
1928年3月から1950年6月までの間に第20巻第2号まで刊行されました。当初は和歌山高等商業學校より発行されていましたが、1931年11月から和歌山高等商業學校産業研究部、1934年5月から和歌山高等商業學校學會、1944年9月から和歌山経済専門學校學會、1949年12月から和歌山大学和歌山経済専門學校學會へと発行が変わり、今日の和歌山大学経済学会刊行『経済理論』へと受け継がれました。
内外研究文学号
和歌山高等商業學校學會より1934年12月に『内外研究』の別号として刊行され1936年12月まで3冊刊行されました。第2号?第3号は『内外研究文学号』ですが、第1号のみ『文学研究』(『内外研究』別号)というタイトルでした。
産業研究
経済研究所の前身である和歌山高等商業學校産業研究部より、和歌山県を中心とした経済事情の研究報告書として、1934年から1940年までのあいだに「紀州蜜柑」「米の研究」「紀州産除蟲菊(一)(二)」の合計4冊刊行されました。また、同発行元より『和歌山綿ネル業研究』も刊行されており、和歌山産業研究の先駆けともいえます。
研究調査資料
和歌山大学経済研究所より和歌山県の経済や産業を調査?研究し、地方産業に働きかけることを目的として、1951年4月から1973年3月まで11冊刊行されました。同発行元の「地域研究シリーズ」の前身でもあります。
和歌山県重要工業調査
和歌山大学教官で結成された和歌山県経済部が和歌山県重要工業調査を行い、その報告書を経済研究所が編集したものです。1952年から1955年までに7冊刊行されています。
吉野熊野特定地域総合開発の地域経済及び社会生活に及ぼす影響
1957年度に文部省科学研究費の助成を受けて奈良、和歌山、三重の三県にまたがる吉野熊野特定地域総合開発の地域経済及び社会生活に及ぼす影響について吉野熊野総合開発研究会が調査、研究を行い、その結果をまとめたものです。1958年に刊行されました。
紀路熊野路 ―和歌山中心ハイキングコース―
和歌山高等商業學校から1940年3月に刊行されました。我校の山岳部員が紀州の山々を網羅し、ハイキングコースの図や写真とともに懇切な説明を加えています。
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